植物の持っている有効成分を充分に抽出し、信頼性の高い医薬品(原薬)や健康食品素材の製造を行っています。
植物原料からエキスを抽出して粉末化する工程を全て自社で行うことが出来ます。また、液体原料から粉末化することも可能です。
植物から有効成分を抽出し、信頼性の高い医薬品の原薬や健康食品素材の製造を行っています。
ドリップ式抽出
ドリップ式抽出は、浸漬式に比べ原料の成分を収率良く抽出します。
原料の適正に応じて抽出方法を浸漬式にも変更でき、さまざまな原料に合わせて抽出方法・抽出条件(温度・時間など)を変えています。
グローバル濃縮装置
コイル式の伝熱管が回転し、減圧しながら低温で濃縮します。低温での濃縮は、有効成分を壊さず褐変を抑制します。
スプレードライヤー
調整した濃縮液を1分間に13,000回転するスプレードライヤーで瞬時に熱風で粉末化します。
充填
工程3の粉末をフルイにかけ、計量します。
検査・梱包
お客様の要望に合わせて小分け包装しています。
ウラジロガシ
アカメガシワ
ハスカップ
シソ
マンゴスチン
【Q1】水だけでなく、アルコールを含む有機溶剤による抽出も可能ですか?
水抽出のみの対応とさせていただいております。
アルコールを含む有機溶剤抽出に対応可能な設備および建屋(防爆仕様)を有しておらず、アルコールを蒸留回収する設備もございませんので、
ご了承ください。
【Q2】抽出液を粉末化せず、濃縮液の状態で提供することは可能ですか?
濃縮液をそのまま充填(缶やキュービテナーへのホット充填、キュービテナーを用いたバッグインボックス用充填など)する設備を保有しておりませんので、粉末化を基本としております。
【Q3】抽出エキスの状態から、または果汁の噴霧乾燥による粉末化も受託は可能ですか?
可能です。
その場合、受入させていただく抽出エキスの保管状態(室温、冷蔵、冷凍)と荷姿(例:缶入り、キュービテナー入)について、予めお知らせください。
また、粉末化の際、固形分濃度が低い場合、一定濃度まで濃縮後に粉末化することの可否について、ご相談させていただきます。
果汁の場合は、アトマイザー方式の噴霧乾燥ですので、果実の粒入りのまま、噴霧乾燥することはできません。粗濾し原料などのご提供、当社での濾過を行った上での噴霧乾燥となりますこと、さらにはアレルゲンによっては、お受けできない場合もございますので、ご容赦願います。
【Q4】噴霧乾燥の際、エキスの粉末化を容易にするために、デキストリンなどを加えることは可能ですか?
可能です。
その場合、デキストリンなどの賦形剤とエキス固形分の比率など、お考えになられている目安がございましたら、お知らせください。
【Q5】抽出の受託は、目安量として、どれぐらいの量から依頼可能ですか?
乾燥した原料として、100~200kg以上の量を目安とお考えください。
上記の量は、6缶ある抽出缶に2~3缶仕込むことを前提とした量となります。
得られた抽出エキスは、一定濃度の固形分に調製して噴霧乾燥による粉末化を行っていますが、1缶のみを用いた抽出では、抽出エキスの固形分濃度が数%程度と低い場合、濃縮機の構造上、濃縮液の固形分が10%前後、または10%台と低い濃度に留まり、且つ固形分中に低分子の糖質が多いと、粉末化できない場合があり、この目安量としております。
【Q6】抽出原料として、トン単位の受託は可能ですか?
原料の嵩や抽出適性などに応じ、400~900kg/回・日の原料を用いて抽出しております。よって、トン単位ですと、これを数日連続して行う、
さらに、この数日の連続を年に複数回実施するなどとなりますが、その方法でよろしければ可能です。
但し、数量や試作から実製造に至るまでの期間・納期により、ご希望に添えない場合もございますので、ご容赦願います。
【Q7】噴霧乾燥による1日の標準的な製造量はどれぐらいでしょうか?
当社保有の噴霧乾燥機(スプレードライヤー)の能力は、純水で150L/時間の蒸発能力です。スプレー前の濃縮液の固形分濃度にもよりますが抽出液を用いた場合、水の蒸発能力は純水の場合より低下し、弊社経験値から100L/時間前後量とみております。
標準的な一例で申しますと、噴霧乾燥を実際行う作業時間として5時間、噴霧乾燥の際に一部ロスもしますので、固形分30%の濃縮液を噴霧乾燥して得られる粉末の量は、約100~150kg/回・日が目安量とお考えください。
【Q8】少量の試作は可能ですか?
現在、少量試作用の設備を保有しておりませんので、製造設備を用いた試作となります。
【Q9】得られたエキス粉末の包装形態はどのようになっていますか?
ポリ袋またはアルミ袋に充填し、外装として段ボール製のパッキングケースにて充填しています。
充填容量は、500g、1kg、5kg、10kgなどです。
お客様のご要望に応じた個数をパッキングケースに詰めています。
【Q10】原料・製品試験は対応されていますか?
原料受入時は、原料メーカーの試験成績書および規格書の記載内容と共に、乾燥減量(水分)、目視による外観性状、においを含む官能検査、pH測定を主とする液性試験などを実施し、総合判断の上、合格した原料を製造に使用しております。
また、原料と同じく、製品試験として、乾燥減量(水分)、目視による外観性状、官能検査、1%水溶液の溶解状態、pH測定を主とする液性試験の他に、微生物試験(一般生菌数、大腸菌群、真菌数など)を行い、総合判定合格後、出荷となります。
上記試験の他に、お客様のご要望により、以下の試験等も対応可能ですので、ご相談ください。
・鉛、ヒ素含量(原子吸光法による)
・重金属試験(比色法)
・粉末の嵩比重およびタップ密度
・一部の成分分析(HPLC法など)
原料受入試験 | 製品出荷判定試験 | |
目視による粉末の外観性状 | ○ | ○ |
官能検査 | ○ | ○ |
1%水溶液の溶状 | ○ | ○ |
液性(pH) | - | ○ |
乾燥減量 | ○ | ○ |